「きれいだねー」並べられたペットボトルキャンドルに次々と火がともされていくと、そんな声があちこちから聞こえてきました。昨年夏、2年ぶりに行われた幸久小学校のキャンドルナイト。閉校を迎えるということで、校章と「ありがとう幸久小」の文字がグラウンドに作り出されました。2008年から続くキャンドルナイトはどのようにスタートしたのか。立ち上げメンバーの一人である小瀧孝男さんにお話を伺いました。
「その頃から幸久小の児童は減少傾向にありました。そこで子どもたちの思い出に残るイベントをして、大人になっても帰ってきたくなる地域にしていきたいと当時PTAで話が上がりました。」イメージしていたのは自分たちが子供頃に小学校の校庭で行われていた盆踊り大会だったそうです。色々なアイディアが出されその中の一つがキャンドルナイトでした。
その後、PTAを卒業したOB達によりチーム幸久が結成され、今も学校でのイベントや行事に無償で関わってくれています。「小学校がなくなってしまうのは本当に寂しいですが、子どもたちには自分達の生まれ育った地域に自信をもって欲しいですね」と小瀧さんはおっしゃっていました。学校がなくなっても地域を見守る人たちの繋がりはこれからも続いていきます。
萩谷浩司
令和3年10月23日に行われたキャンドルナイト2021のドローン撮影による様子です。
令和4年3月で閉校する常陸太田市立幸久小学校。その閉校事業の一環としてキャンドルナイト2021が行われました。
本来なら毎年8月行われていた「学校に泊まろう」という行事の一部でしたが、2020年はコロナ禍により中止。2021年は夏休みに開催予定でしたが、コロナ禍のため延期。そして今回ようやく実施できました。
いつものように地域の方を招く事はできませんでしたが、生徒、保護者、先生方や中学生や高校生といった卒業生やその保護者約180名が集まりました。
約1400本のキャンドルで幸久小学校の校章と「ありがとうSAKIKU2021」の文字を作り、ドローンでの撮影会。陽が沈む頃キャンドルに火を灯すとあちこちから「綺麗だね」という声が聞こえてきて、皆それぞれキャンドルの火を見つめながら幸久小学校最後のキャンドルナイトの時間を過ごしました。