茨城県北地域おこし協力隊アーティスト

日坂ひさか奈央なおさん

西通りから、久昌寺や太田二高へ至る坂道の頂上にある「旧立甚」は、現在「メゾン・ケンポク」と呼び名を変えて、全国から応募して選ばれたアーティストさんが、そこに滞在しながら作品をつくったり、完成した作品の展示をしたりする場として利用されています。

メゾン・ケンポクの現在のレジデンスアーティストの一人、日坂奈央さんはまだ25歳兵庫県加古川市生まれで子どもの頃から服が大好きでした。デザイナーを志望し、大学でファッションを学んだ日坂さんがなぜ茨城県北部の地に活動の場をもとめたのか?「干し芋」が大好きだった日坂さんは「干し芋=茨城県」の印象と地元神戸とのアクセスの良さを利点ととらえ、地域おこし協力隊に応募しはるばる県北までやってきました。

こちらで知り合ったおばあちゃんたちにインタビューし、その人をイメージした洋服を制作、ご本人に着用してもらった様子やインタビューなどを紹介するフリーペーパーを3号発行しています。洋服はどれも驚くようなファッションですが、なぜか不思議とおばあちゃんにとてもよく似合っています。2020年春には、世の中がコロナウイルスで騒然となる中、一点物のアーティストマスクをたくさん作り上げていました。不思議なたたずまいのマスクを身に着けると、不思議と力が湧いてくる感じがしたのはなぜだったのだろう?

協力隊としての任期は3年間。2021年春には、次のステージを求め、どこかに向かって新しいステップを踏み出しているはずです。歩く道がすべてアートとして残る道を

[取材] 塩原慶子

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